
長江デルタ地帯の道路網整備がスタート
長江デルタ地帯の道路網整備事業が本格的にスタートした。完成すれば、江蘇・浙江・上海の2省・1直轄市は“3時間都心圏”として結ばれることになる。
中国経済をけん引しているのが、経済の最も発達した長江デルタ地帯。この一帯をさらに発展させるため今、産業の集約化と交通網の整備が求められており、上海を中心とする世界6大都市圏を建設するのが2省・1直轄市に共通の目標だ。上海では2005年までに高速道路網や市内を出る高速道が整備される計画で、江蘇省を結ぶ高速道路は現在の2本から7本に、浙江省に続く高速道路も1本から4本に増える。一方、江蘇省は3年後をメドに高速道路の総延長2500キロ超をめざす。2省・1直轄市がともに経済効果を上げるため、長江デルタを中心に、長江をまたぐ道路や沿岸部にハイレベルの道路網を整備するほか、上海や浙江省を結ぶ自動車道も建設していく。浙江省は今後5年間に、約600億元を投じて1000キロ余りの高速道路を建設し、省内の高速道路網を完備させると同時に省外の道路網と連絡する高速道路を完備させる計画。このほか、注目されるプロジェクトは(1)上海と杭州・寧波(ともに浙江省)を結ぶ高速道路の上下8車線の拡張工事、投資総額57億元(2)全長120キロの杭州湾横断大橋と南北自動車道の建設工事、投資総額170億元(3)上海・江蘇・浙江・安徽高速道路の浙江区間の建設工事、投資総額37億元。これらのプロジェクトが完成すれば、浙江省と上海を結ぶ高速道路は現在の1本から4本、江蘇省と連絡する高速道路も2本から4本に増えることになる。
「チャイナネット」2003/08/06
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